独り言

 思い出なんてあんたいらないって言ってたくせに。自分が一番ほしがってるじゃない・・・。
 「何で、あんなやつの心配をあたしがしなくちゃならないのよ。男の友情ならうってつけのがいるじゃない・・・。仲間だなんて思ってもないんでしょうし・・・。
 あーやだやだ。何で、さっきからあたしぶつぶつ言ってんのかしら。
 ジュリアって女がそんなに大切ならなんで一緒にいなかったのよ。」
「じぇらしーじぇらしー。フェイフェイ、ぶつぶつー!」
「げ、あんた、何言ってんのよ!だいたい、何であんたがそんなこと言うのよ!」
「あのな、フェイ・・・。全部口に出てるぞ・・・。それとな」
ジェットの指差したモニターには見慣れたあいつの顔が映ってるしーって!
あたしは自分の顔が赤くなるのが嫌と言うほどはっきりわかった。15・6の娘じゃあるまいし。もう逃げるしかなかった。自分の部屋に駆け込んで、深呼吸して・・・。
「どうしてよ・・・。ちょっとしっかりしなさいよ。あいつ助けて恩を売って・・・。それで、それで・・・。」
 遠い過去から届いたあたしへのエール・・・。あの頃は何も知らなくて、幸せで、こんな想い・・・知らなかった・・・。ヤダ、泣いてるんだ、あたし今。

おわり・・・。

作/猫宮

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