ヤな感じ その3

 店全体に充満した白い煙の向こうから人影が見えた。「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と真実の悪を貫く・・・」
「ラブリー・チャーミーな敵役」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「銀河をかける『ロケット団』の2人には・・・」
「ホワイトホール、白い明日が待っているぜ!」
 男女というより、まだガキンチョの足元で、猫が2本足でしっかりと立ち、前足を両手のように耳元まで持ち上げて、
「ニャニャ〜ンてニャ!」
 あれが例の1200万ウーロンの賞金首か・・・。おもしろい。
「さぁ、店内にいるオバサンたち」
「おとなしく手を上げてもらおうか?」
「この店の宝石はニャーたちがいただくニャ!」
 アタシはカチンときた。人生まだこれからだというのに、しかも若くてピチピチしているというのに、あんなガキンチョからオバサンよばりだなんて・・・。
「冗談じゃないわよ!」
 ドレスの下から銃を取り出すと、ガチンチョは例のボールを投げつけた。
 ボールに目掛けて、引き金を絞ったその時、

 グチャッ!

 赤い液体が目の前に飛び散った。その液体の中身はなんとタバスコだった。目が染みるほどのピリピリとくる刺激だった。
 結局、アタシの活躍は虚しく終わり、ガキンチョたちはすぐさま、店の宝石を用意してあった掃除機で吸い取って、逃げていった。

 警察からの事情聴取でかなりの時間がかかり、ビバップ号に帰還したのは、あれから2時間後のことだった。

  To Be Continued...


作/平安調美人

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